Borussia Dortmund Magazine

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香川真司「遊び心」の復活

   

誰もが待ちわびたゴールだった。ピエール=エメリク・オーバメヤンが独力でゴールチャンスを演出すると、完璧なラストパスを簡単に押し込むだけだった。ブンデスリーガで340日ぶりのゴールに香川真司は感情を爆発させ、チームメイトの歓喜の輪の中に吸い込まれていく。

「常にそこにいる」

通常ならば長距離移動でコンディションを落とすが、ダービーを前に指揮官は違った見解を明かした。「シンジは驚くほどフレッシュに見えた。彼は経験豊富なのでそういう状況にもうまく対応できているのだろう」と称賛し、大一番で先発に抜擢。レヴィアダービーはドローに終わったが、香川真司のパフォーマンスは両チーム通じて傑出しており、オーバメヤンへの「優しすぎる」アシストで先制点を演出している。

彼の勢いは止まらない。過密日程ながらも火曜日のハンブルガーSV戦にも先発。マルコ・ロイス、アンドレ・シュールレ、マリオ・ゲッツェというドイツ代表の主力陣を欠いている中でドルトムントの攻撃を牽引。チームのパフォーマンス自体は褒められたものではなかったが、それでも香川真司は輝きを放った。試合終了間際には「マスク」で騒ぎになったオーバメヤンのゴールをアシスト。勝利に花を添えた。

「彼は今が一番シャープだね」と試合後にトーマス・トゥヘル監督はプレーを高く評価し、そのメンタリティーを称賛。「彼は批判とプレッシャーに非常に良く対処することができている。我々が彼を必要とするとき、彼は常にそこにいる」と。

遊び心

キッカー誌では採点1.5、そして久々にマンオブザマッチに選出。ルールナハリテン紙は「日本のフットボールの魔法使いと契約延長すべき理由が再び示された」と記した。「流れがポジティブに働いてきている」と香川は状況を分析したうえで、「心の余裕を含めて、試合にうまく入れていると思うので、その余裕はとても大きいのかなと思います」と答えた。

試合の流れを殺さず、縦に早い展開での流れるようなチャンスメイク。それはドルトムントのアタッカー陣の中でも群を抜いている。「試合の細部を正しく理解すること。ボールの受け方、そこからどう動くか集中した」と香川は説明したが、それこそが彼の最大の武器である。

週末はいよいよ「デア・クラシカー」バイエルン・ミュンヘン戦を迎える。「彼らにはチャンピオンズリーグもあるし、リーグ戦も手中に収めているからね。どのようなモチベーションがあるかわからないけれど、相手の集中不足を活かしたい。チャンスがあるし、勝利を収める必要がある」と香川は締めくくった。

過密日程の中、疲弊するチームに再び彼は魔法をかけて見せた。何よりも「遊び心」が香川に戻ってきたのは非常に喜ばしい。週末も楽しそうにプレーできるなら、ドルトムントがバイエルンに負けることはない。

 - 16/17シーズン, ブンデスリーガ, ボルシア・ドルトムント , ,

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