Borussia Dortmund Magazine

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「雄牛」ライプツィヒ相手に「脆弱性」を示したドルトムント

   

ライプツィヒ戦 ドルトムント

「試合をコントロールできていたという感覚はまったくなかった」トーマス・トゥヘル監督は試合後にそう振り返り、チームの集中力の欠如とミスを指摘した。ブンデスリーガ昇格を果たしたばかりのライプツィヒに対する敗北。ドルトムントはチームの脆弱性を示し、対照的にライプツィヒは課せられたタスクを完璧に遂行して見せた。

ゲッツェ

1229日ぶりの帰還

この日先発メンバーに名を連ねたのは、1229日ぶりにドルトムントでプレーすることになったマリオ・ゲッツェであった。負傷明けにも関わらず、ヨアヒム・レーブ監督はドイツ代表に召集。実際にW杯予選でプレーするも、内容はお世辞にも良いものではなかった。当然ゲッツェに対しては過度な批判が巻き起こったが、トゥヘル監督は批判が行き過ぎと苦言を呈している。

傑出したプレーではなかったが、実際に何度かチャンスを演出し、いくつかの良いアイデアを披露した。トゥヘル監督は「前半のゲッツェは非常に良かった」と称賛した一方、本人は「今日、満足できるところは一切なかった」と敗戦を悔やみ、「相手に10本のシュートを許した一方、僕らは十分にチャンスをつくれなかった。チームで8本シュートを打ったけど、枠内に飛んだのは1本だけ。それではね」とチャンス不足、シュートミスについて問題提起している。

試合は敗戦を喫したが、ルールナハリテン紙はゲッツェに2.5点と比較的高い評価をつけた。「彼のプレーは強く、前半ははっきりと見て取れた」とトゥヘル監督と同じように見ていたようだ。ただ、後半は疲労感が見て取れたし、ドルトムントのブレーキの要因でもあった。回復にはもうしばらく時間が必要だが、親友アンドレ・シュールレとのコンビプレーは期待できるはずだ。

ローデ

エラー・エラー・エラー

ドルトムントのビルドアップに対し、ライプツィヒは一貫してコンパクトな陣形を維持し、絶えずボールホルダーに圧力をかけ続けた。統制がとれた雄牛相手にドルトムントのビルドアップは脆弱性を示している。

3センターバックの一角にセバスティアン・ローデが入っていたが、ボールを運ぶという意味では失敗に終わり、ゴンサロ・カストロもライプツィヒの巧妙な守備の前にミスを連発、ボールタッチ数もわずか22と存在感を示せず。ルカシュ・ピシュチェクも冴えないプレーに終始(彼のパス成功率は59.4%)右サイドの連携は壊滅的であった。

ライプツィヒは規律のとれた守備でドルトムントのミスを誘い、中盤アンカー気味でプレーしたユリアン・ヴァイグルはボールを運びに苦労している。良い距離感で彼をサポートできる選手がいなかったため、彼が前を向いてボールを捌くチャンスは少なかった。早い段階でラファエル・ゲレイロを投入してヴァイグルの負担を減らすべきであったし、右サイドの問題点に対して素早い修正が必要だったが、結局トゥヘル監督の采配は全て後手に回った。

お互いに最終ラインに広大なスペースが残されていたが、それを巧みに利用したのはライプツィヒであった。ロングボールやカウンターから再三ティモ・ヴェルナーに突破されており、ドルトムントの弱点は昨シーズンからあまり改善されていないことを示している。

シュメルツァー

チャンピオンズリーグへ

「今日はミスを連発したからと言って、すべてに疑念を抱き始めるようなことがあってはならない」と、雰囲気の悪化を危惧し「もちろん修正すべき点は多いが、誰もが練習から全力を尽くす覚悟でいる。来週水曜日のチャレンジに向けてしっかりと準備するつもりだ」と早くもチャンピオンズリーグへ気持ちを切り替えた。

もちろん、ライプツィヒとは比較にならない相手との対戦であり、今回のような「脆弱性」を示すようならば厳しいグループステージを覚悟しなければならない。規律ある相手に対しての解決案がチームには要求されており、個々のコンディション上昇も必要だろう「我々には多くの試合が、ストレスを感じる状況が必要なんだ。自信は揺らいでいない」とトゥヘル監督は強気の言葉で締めくくっている。

9月14日にはアウェイのレギア・ワルシャワ戦が控えており、問題解決への時間はあまり残されていない。ビルドアップ面に加えて、枠内シュート1本という決定力不足もチームの課題だ。ライプツィヒはドルトムントの問題点を簡単に炙り出した。チームはこの敗戦から素早く学び、修正を施さなければならない。

ブンデスリーガ第2節
ラーゼンバルシュポルト・ライプツィヒ 1-0(前半0-0) ボルシア・ドルトムント

RBライプツィヒ:
グラーチ;クロスターマン、オルバン、コンパー、ハルステンベルク;イルザンカー、デメ;カイザー(ケイタ 84分)、ザビツァー(フォルスベリ 64分);ベルナー、ポウルセン(バーク 69分)

ボルシア・ドルトムント:
ビュルキ;ピシュチェク、ソクラティス、バルトラ、シュメルツァー;ローデ、ヴァイグル;カストロ(デンベレ 71分)、ゲッツェ(ゲレイロ 71分)、シュールレ;オーバメヤン(ラモス 85分)

ゴール:
ケイタ(89分 バーク)

 - 16/17シーズン, ブンデスリーガ, ボルシア・ドルトムント , ,

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